グーグルが明かしたワクワク5つの近未来

開発者会議の基調講演を読み解く

基調講演では、次々に新製品の説明が行われた。写真はサンダー・ピチャイ上級副社長(写真:AP/アフロ)

米国時間5月28日、グーグルの年次開発者イベントである「グーグル I/O」が始まった。サンフランシスコの会場では基調講演が行われ、最新のOSやアプリ開発環境について披露された。

グーグルの事業構造は検索と広告ビジネスを中心としている。しかし同時に、社員の能力を最大限に引き出しながら、さまざまなプロジェクトを自由闊達に行う文化がある。一見バラバラに見えるこうした活動や研究の歯車が合い始めたとき、全く新しいコンピューティングの環境が作り出される可能性がある。今回の基調講演では、まさに、その瞬間を見せつけられたようだった。そのポイントを5つの発表を軸に読み解いていこう。

成熟と創意工夫を感じるモバイルOS

まずはAndroid M。グーグルの主戦場は、他の企業と違わず、モバイル、そしてスマートフォンだ。既にモバイルOSのAndroidは世界のスマートフォンの8割以上のシェアを誇り、市場を独占しつつある。

今回グーグルは、Androidの次期バージョンである「Android M」をプレビューし、主要な新機能を披露した。ユーザーの安全性、アプリ体験に関するもの、モバイル決済、そしてバッテリー対策が挙げられる。
ユーザーのセキュリティ懸念を改善するため、カメラやマイク、連絡先などの機能にアプリがアクセスする際、OSが許可を与える方式を取り入れ、ユーザーが勝手に自分のデータをアプリに利用されないよう対策を施した。

また、Google Walletから名称を変えたモバイル決済「Android Pay」とOSでの指紋認証サポートは、Apple Payに明確に対抗している。NFC(近接通信)を活用した店頭での決済と、オンライン決済の双方に対応し、NFC内蔵のAndroidデバイスで利用できる。

バッテリー対策では、デバイスの利用パターンから、使われていないときの待機電力を極力抑える「Doze」もユニークな、そして人に寄り添うテクノロジー活用として、Androidの成熟を感じさせるものだ。

ただし、基調講演でより力を入れて紹介していたのは違う製品だ。

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