「NuAns」が目指しているものとは?
今回は少し視点を変えた製品を紹介することにしたい。これまでこの連載で紹介してきた製品は、”尖がったテクノロジー”にフォーカスした新製品が多かった。やや高額で一般受けしないような製品が多かったかもしれない。
しかし、今回紹介するトリニティの「NuAns」は、ちょっと違う。これは生活の中でテクノロジー製品を使う人間が、どのように振る舞い、何を心地良く感じるのかを徹底的に追究した製品シリーズだ。6月に発売する初期シリーズには、iPhone/iPadユーザーの利用体験を上質に演出する優れたデザインの製品がそろっている。価格も高くても3万円程度であり、多くの人にとって手に届く範囲だ。
このNuAnsブランドは、”Simplism”ブランドのスマートフォンアクセサリを開発・販売する「トリニティ」と、さまざまな製品デザインを手がけてきた独立系デザインユニット「TENT」が協力して立ち上げたものだ。
ちなみに、ブランド名の「NuAns」は、「Nu(新しい/英語のNewの発音の響き)」と「Answer(答え)」を組み合わせた造語。長年、iPhoneのアクセサリーにフォーカスした製品を提供することで存在感を高めてきたトリニティが、スマートフォンが社会基盤の一部として生活に溶け込んできた”現在”を見つめ直し、これまでとは違う新しい切り口で、顧客への回答を考えた結果がこの製品ということだろうか。
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