グーグルが明かしたワクワク5つの近未来

開発者会議の基調講演を読み解く

Brilloを採用したデバイスは、スマートホームなどの環境の中で自動的に検出され、1つまたは複数のデバイスを制御できるようになるとしている。Android向けにアプリが用意されるのか、何らかの機能としてOSに統合されるのかまでは、現時点では分からない。

アップルのスマートホーム向けの開発者キットであるHomeKitよりも、対応デバイスの増加が見込める可能性がある。基調講演では、Brilloはクロスプラットホームであると紹介されている。

Brillo対応デバイスをiOSから制御したり、デバイスメーカーがHomeKitとBrilloの両方に対応する事もできるはずだ。いずれにしても、家を丸ごと自社製品から制御することを目指すアップルと、柔軟性を持たせるグーグルという戦略の違いが明らかになっていくことが予想できる。

突き抜けた技術によって体験できること

グーグルは、テクノロジーやサイエンスを生かしたユーザー体験作りに取り組んでいる。今回の基調講演は、「突き抜けた技術によって人々が何を体験できるのか」という点に焦点が当たっていた点も面白かった。

その具体的な例が、Google Nowだ。Google Nowは、ユーザーの文脈を読み取って、自動的に最適な情報を表示することができる仕組みだ。情報はカード型で提供される。例えば、サンフランシスコに出張する場合、搭乗する飛行機の運航情報やメールで届いている航空券、到着してからのレンタカーの予約情報、その日泊まるホテルの情報など、既にGmailやカレンダーに入っている情報を、必要なときに、検索なしで自動的に提示してくれる。

このGoogle Nowが進化し、すでに受け取っている、予定している情報から、ユーザーが何をするかを理解し、関連する情報を提示してくれるようになる。

例えば前述の出張の予定であれば、レンタカーを借りるならガソリンスタンドの情報が必要になるのは確実であるため、周囲のガソリンスタンドの情報がカードとして現れる。レンタカーの予約がなしに空港に着けば、UberやLyftといったタクシーをワンタッチで予約できる。

もしもAndroid Wearのスマートウォッチを着けていれば、これらの情報は腕時計からも見ることができ、パーソナルアシスタントから情報を先回りしながら教えてもらう体験を実現しているのだ。

今回、「Google Now on Tap」と呼ばれる機能も追加された。音楽を聴いていたり、ウェブページを見ているときに、音声認識やキーワードの長押しで、グーグルが蓄積した知識グラフを活用して、文脈に合わせた最適な回答が得られるようになる。

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