「ストロング系」毎日10缶飲んでた私に起きた異変 悪いのはお酒か、自分の弱さか、コロナか…
毎晩飲む量は多いが、それでも5缶飲めば泥酔状態で楽しくなり、嫌なことをすべて忘れて、翌朝は少し酒が残っている気はしながらも、普通に生活を送ることができた。
コロナ禍でさらに酒量が増加
しかし、2020年に新型コロナウイルスが蔓延。出社する必要がなく、テレワークで仕事ができるようになった。多くの報道ではこの「巣ごもり期間」で人々の酒量が増えたといわれているが、いくら家から出なくてもいいからといっても、筆者は昼から飲酒することはなかった。
ただ、巣ごもり期間が長引くにつれて生活リズムが悪化。朝、出勤する必要もなくなったため、昼頃に起き上がり深夜まで仕事をする生活に変わると、必然的に睡眠のメカニズムが壊れていき、ストロング系を5缶飲んでも徐々に眠れなくなった。
さらに、昼過ぎまで寝ていると食欲もなくなるのか、1日1食になってしまった。というか、仕事とプライベートの時間の境目がなくなってしまったのと、人と会えないストレスから夜中にコンビニ(もしくは牛丼屋)の脂っこいお弁当を2つ買い、それを5缶のストロング系で流し込むことしか楽しみがなくなった。むしろ、1日の楽しみは飲酒しかないのだ。
そして、コロナ禍に入って1年が経ち、緊急事態宣言も解除されたが、今度は「時短営業」で飲食店の営業時間が夜20時までになり、その影響で渋谷や新宿の若者たちの路上飲みが増えると「路上飲み防止」などと東京都が言い出した。
それでも、東京五輪はやるというのだから、国や行政のあり方に不満を募らせるようになり、せめてもの「抵抗運動」として帰り道にストロング系を1缶(これで計6缶)飲むことにした。
このアクションが国に与えた影響は何もなかったのだが、当時は繁華街の近くに住んでいたため、毎晩ストロング系の缶を飲みながら帰っていると、ガールズバーやキャバクラのキャッチから声をかけられなくなるのまでは良かったが、「オッス! スト缶(ストロング系の缶の略)のアニキ!」と顔を覚えられてしまった。
外でストロング系を飲むことに躊躇がなくなってしまい、最寄り駅から2つ前の駅で降りてストロング系を飲み続けながら、帰路につくことが楽しみになった。運動不足の解消にもなるのだが、家に着くとまた5缶飲んでしまう。
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