とはいえ、韓国と日本の造船所に閑古鳥が鳴いているわけではない。2023年は世界の船主の新造船発注が盛んだった一方、韓国と日本の生産能力はすでに飽和状態だった。韓国の主要造船会社では、新規に受注した船舶の竣工は2027年以降になる見通しだ。
財新記者の取材に応じた中国の業界関係者によれば、中国でも2023年後半には造船所のキャパシティが不足し、長年使われていなかった余剰ドックが満杯になるほどの活況を呈しているという。
14種類の船型でシェアトップ
船舶の用途別に見ると、中国は主要な18種類の船型のうち14種類で、2023年の新造船受注量のトップに立った。それらのうち、自動車運搬船の受注シェアは82.7%、ばら積み貨物船は同79.6%、石油タンカーは同72.1%、コンテナ船は同47.8%に上った。
さらに注目されるのが、(メタノール燃料などに対応することで)二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えた「新エネルギー船」の新造船受注量において、2023年の中国の世界シェアが57%に達したことだ。それらの竣工と引き渡しが進めば、世界で運航される新エネルギー船の半分以上が中国製になりそうだ。
(財新記者:李蓉茜)
※原文の配信は1月16日
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