中国の人口減少が加速している。中国国家統計局が1月17日に発表した最新データによれば、中国の2023年末時点の総人口は前年末より208万人少ない14億967万人で、2年連続の減少を記録した。2023年の出生数は902万人、死亡数は1110万人、人口減少率は0.148%だった。
人口構成の高齢化も進んでいる。国家統計局のデータによれば、2023年末時点の65歳以上の高齢者人口は2億1676万人と、総人口の15.4%を占めた。1年前の2022年末時点では、この比率は14.9%だった。
2024年の出生数は微増も
総人口の2年連続の減少とその加速は、人口問題の専門家のほとんどが予想していた通りだった。2022年のデータを振り返ると、同年末時点の総人口は2021年末より85万人減少し、61年ぶりのマイナスを記録していた。
また、2022年は出生数が956万人となり、1000万人の大台を割り込んだことが話題を呼んだ。2023年の出生数は、そこからさらに54万人減少。1949年の中華人民共和国建国以来の最低記録を更新した。
しかし2024年の出生数に関しては、一時的に増加に転じると予想する専門家が少なくない。3年近く続いたコロナ禍の影響による出生数減少の揺り戻しや、2024年の干支は(縁起が良いとされる)「辰(龍)」であり、赤ちゃんを欲しがる夫婦の増加が見込まれるからだ。
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