東大生も間違えた「共通テスト英語」超難問の中身 広い視野でテーマを掴むことで正解を導き出す
さて、ここまで考えられると、答えがわかります。
「1 クラスメイトからのメッセージを待っている」は、別に過去の時間を思い出すわけではないから×です。
「2 母親の携帯番号を覚える」は、確かに具体例として「何かを暗記して、暗記した時間がどれくらいかかったのか」を考えるというものがあったので正解にしてしまいがちですが、「時間がどれくらいかかったのか」がテーマになっているので、×です。
「4 明日会議があることを思い出す」は、「思い出す」というポイントでこれも正解にしてしまいがちですが、時間とは関係ないことを思い出しているので×ですね。
正解は、「3 今日何時間働いたかを省みる」、これは「今日何時間働いたかを、取得した記憶を頼りにして思い出す」ということなので、正解になります。
いやあ、難しいですね。日本語であったとしても答えられない人が多かったのではないでしょうか? 日本語で説明しても難しいですが、これが英語で課されて、しかも短時間で解かなければならないことを考えると、難しいですよね。
テーマから逆算して答えを導く
ただしこの問題、ただ難しい問題だと言うわけではないのです。実は、簡単に答えを出す方法があります。
それは、文章ではなく、テーマから逆算して答えを出すというものです。
先ほどもご説明した通り、この文章のタイトルは「時間の認識」であり、これがテーマであることは推測できます。
そして流れとして、「どう時間を感知・認識するか?」「どんなふうに時間を測るのか?」についての方法の1つとして紹介されていたことが、「retrospective timing」でした。
ということは、文章の説明なんて読まなくても、「時間をどう感知・認識するか」ということに触れられている選択肢以外は正解にはならないことがわかるはずです。
文章を読んでしまうと、その難しい単語や難しい説明のせいでわけがわからなくなってしまい、「どれだろう?」と答えが導き出せなくなってしまいがちです。
でも、冷静に文章全体を俯瞰して、「結局、この文章って何を伝えたいんだっけ?」という大枠のテーマさえわかっていれば、答えは簡単に出せるのでした。
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