中学受験の「長すぎる出題文」を短時間で解く方法 傍線部の前後だけを読むと「悪い癖」がつく
超長文化する出題文の問題点
出題文の超長文化は、中学受験国語にとどまらず、高校受験、大学受験、また同じ語学である英語、さらには数学など他の科目にも及んでいます。
例えば、都立高校の英語の長文問題が長すぎるために、丁寧に読んでいると問題を解けない子が続出していたり、「大学入試共通テスト」の数学の問題で「太郎と花子の『対話文』問題」が2問も出題され、「国語力がないと解き終わらない」(数学講師)ということが実際に起きているようです。(『AERA』2023年8月7日号より)
しかし、単位時間あたりの文章の処理可能量に関しては、人間に備わっている機能から考えられる限界が本来はあるはずです。にもかかわらず実際にはそのようなことは考えられていない場合も多いのでしょう。
そして中学受験国語においては、その限界を踏まえた適切な量になっていると思われる学校もあればそんなことはおかまいなしに超長文を出すような学校も存在しています。
例えば開成中学や麻布中学などの国語の問題文はほとんどの年で超長文ではありません。しかし、これらの学校の滑り止め校と言われる中学では、超長文が毎年のように出題されています。このように実際は学校ごとに問題文の長さは大幅に違うのです。
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