東大生も間違えた「共通テスト英語」超難問の中身 広い視野でテーマを掴むことで正解を導き出す

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みなさんにもこの問題の難しさを体感してもらうために、実際は英語の問題ですが、僕が日本語に訳してみました。国語の問題として解いたときに、みなさんは答えられるでしょうか? 時間としては、だいたい2分くらいの間に解く問題です。

ヒントとしてお伝えしておくと、この文章のタイトルは「perceptions of time」=[時間の認識]であり、文章内ではさまざまな『時間を感知する方法』について説明されています。この文章は第2段落になります。

※外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

共通テスト 英語 西岡壱誠

まずそもそも、「retrospective」ってどういう意味だろう?ということを疑問に思う人が大半だと思います。ですがそこは安心してください、東大生もみんなわかっていませんでした。

retrospectiveの意味が瞬時にわかるか?

「『retrospective』という英単語を暗記してはいないけど、reとかついているから、『再び』と言う意味で、またspectは『見る』だから、『振り返る』的な意味かな?」と類推して答えられる人はいましたが、「retrospectiveは『振り返る』ですね」とぱっと答えられる人はほとんどいなかったです。

もちろん、この「振り返る」という単語の意味がわからなくても解ける問題ではあるのですが、難しいことには変わらないと思います。

「retrospective timing」は、文章中では「記憶から取得した情報に基づいて時間を推定する」と説明されています。

この日本語も難しいですが、英語だともっと難しく感じられます。そしてその前後で具体例として説明されていることを要約すると、「難しい図形を覚えるのにはすごく時間がかかったように感じられて、簡単な図形を覚えるのにはあまり時間がかからなかったように感じる」、ということですね。

つまり、「retrospective timing」は、「記憶したことを遡って考えて、どれくらいの時間がかかったのかを考えること」のようです。

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