PTA界にこだまする「パソコンが辛い」問題 パソコンを使えるばかりに仕事が殺到

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肝心の議事録は、手早くまとめられました。もし手書きでメモを取っていたら、あとで打ち直す作業が発生し、倍の時間がかかっていたと思います。

目的を果たせるのであれば、やり方はなんだっていいはずです。手書きでもパソコンでも、フレキシブルに採用すればいいでしょう。

“パソコン問題”に限らず、PTAの仕事ではしばしば、「そんなに杓子定規に考えすぎなくてもいいのでは……」と感じることがあります。もっと柔軟に、合目的的にできるといいのにな、と思います。

そもそも、なぜこんな問題が起きるのか

なお、「パソコン業務集中問題」を引き起こす最大の原因は、「それがどんな仕事か」「どういったことが得意な人に向いた仕事か」ということが考慮されないまま、仕事が割り振られてしまうことでしょう。

それも要は、「頭数(あたまかず)を揃えること」ばかりが優先されてしまうためです。その人がやりたくなかろうが、得意でなかろうが、「とりあえず誰かを決めないといけない」から、決めてしまう。

そのためPTAでは、実際に仕事がスタートしてからこういったトラブルが生じやすいのです。

ですから基本はやはり、「やりたい人だけでやる(やりたい人がいなければやらない)」形にするのがベストではないでしょうか。

そうすれば「一部の人にだけ仕事が偏る」という状況は起こり得ませんし、「何もやらない人はズルイ」という声も上がらないはずです。

大塚 玲子 ノンフィクションライター

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おおつか れいこ / Reiko Otsuka

主なテーマは「いろんな形の家族」と「PTA(学校と保護者)」。著書は当連載「おとなたちには、わからない。」を元にまとめた『ルポ 定形外家族』(SB新書)のほか、『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』(教育開発研究所)『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版)『オトナ婚です、わたしたち』(太郎次郎社エディタス)『PTAをけっこうラクにたのしくする本』(同)など。テレビ、ラジオ出演、講演多数。HP

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