パタゴニアに次ぐ高得点「日本発ブランド」の正体 Bスコアで「オールバーズ」を上回るCFCLとは?

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要因③最初から「世界で売る」ことを意識し、世界標準のコンテクストを汲んだブランド戦略

その端緒が、冒頭紹介した「B Corp認証の獲得」です。

CFCLは、立ち上げ2年目の2021年5月に認証を獲得。日本のアパレル企業で初のB Corp認証企業になりました。

CFCLでは、脱炭素をはじめとする最先端のSDGsに取り組むことは「21世紀のラグジュアリーブランドとして当たり前である」という自己認識があります。

サステナビリティは「事業運営の大前提」

ブランド立ち上げ当初からLCAにも取り組んでおり、2030年にはカーボンネガティブを実現することを目指しています。

そして、このような優れたグローバル感覚をもとに、当初より越境ECによりグローバルで販売することを試みています。

すでに世界20カ国での販売実績があり、海外売上も右肩上がりで拡大。最近では欧米から中東、アジアまで、その人気はグローバルで拡大しています。

このように成功を収めているCFCLですが、冒頭でご紹介したB Corp認証についてアピールすることはしていません。

なぜなら、CEOの高橋さんの理念として、サステナビリティは今の時代の「事業運営の大前提」として取り組むべきであり、セールスポイントにすべきでないと考えているからです。

新刊『2040年アパレルの未来』では、高橋さんとCOO松浦さんを交え、CFCLの理念やビジネスモデルについて、対談形式でお話をいただいています。詳細を知りたい方は、ぜひ本を手にとっていただけますと幸いです。

福田 稔 KEARNEYシニアパートナー

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ふくだ みのる / Minoru Fukuda

慶應義塾大学卒業、IESEビジネススクール経営学修士(MBA)修了。電通国際情報サービス、欧州系戦略コンサルを経て、A.T. カーニー入社。主に、アパレル・繊維、ラグジュアリー、化粧品、小売、飲料、ネットサービスなどのライフスタイル領域を中心に、戦略策定・ブランドマネジメント・グリーントランスフォーメーション・DX等のコンサルティングに従事。プライベートエクイティやスタートアップへの支援経験も豊富。経済産業省の産業構造審議会 繊維産業小委員会委員、繊維製品における資源循環システム検討会委員、ファッション未来研究会副座長。著書に『2030年アパレルの未来』『2040年アパレルの未来』(共に東洋経済新報社)がある。

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