パタゴニアに次ぐ高得点「日本発ブランド」の正体 Bスコアで「オールバーズ」を上回るCFCLとは?

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また、認証を取得するだけでなく、できるだけ高いスコアを獲得・維持することが重要です。スコアは「B impact score」と呼ばれ、B CorpのWEBサイトで認証企業の点数を確認できます。

オールバーズを上回ったCFCL

B Corpは近年、環境負荷が問題となっているアパレル業界でもポピュラーになり、ラグジュアリーからスポーツ/アウトドアまで取得企業が増えています

そのような中、クロエやオールバーズなど名だたるブランドを抑え、パタゴニアに次ぐ高スコアを獲得している「日本発のブランド」があります。

図:主要アパレルブランドのB Corpスコア比較。日本からはCFCLとO0uを擁するAdoorlinkがランクイン

CFCLは、2020年に代表兼クリエイティブディレクターの高橋悠介さんにより設立されたスタートアップです。

ブランド名は「Clothing For Contemporary Life」の頭文字から来ており、デザイナー個人の美意識を表すファッションではなく、「現代を生きる人々の道具としての衣服」というコンセプトでデザインされています。

高橋さんは文化ファッション大学院大学修了後、三宅デザイン事務所にてデザイナー経験を積んだのちに独立しました。

2021年の「毎日ファッション大賞新人賞」や「FASHION PRIZE OF TOKYO2022」など、名高いコンテストで近年数々の賞を受賞しています。

CFCLは事業面も大変うまくいっており、立ち上げ3年目で流通ベースの売上は20億円を超え、2024年度には30億円超が視野に入ってきています。

CFCLの売上は数値面でも成長スピードでも、一般的な日本の若手デザイナーズブランドと比較して際立ったパフォーマンスです。

CFCLはラグジュアリースタートアップとして、なぜこのような急成長を遂げることができたのでしょうか。

次ページなぜ成功したのか、3つの要因
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事