外国人が欲しがる「日本の高級ブランド」5特徴 「ジャパンラグジュアリー」にも勝機はある
グローバルでアパレルは成長産業である
先日LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループCEOのベルナール・アルノー氏が、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏を抜いて、世界第2位の富豪となり話題となった。
LVMHグループとは、ルイ・ヴィトンやクリスチャン・ディオール、タグ・ホイヤーなど名だたるブランドを傘下に置く国際企業である。
2019年7月に入り、そのLVMHの株価は過去最高値を更新。アルノー氏の資産は1076億ドル(約11兆6400億円)にまで膨らんでいる。
実際、LVMHグループの業績は好調だ。2018年12月期の売上高は約5兆8500億円で前年比9.8%増、営業利益は約1兆2300億円で前年比21%増、純利益は約8700億円で前年比19.7%増と、大幅な増収増益を達成している。
特筆すべきは約21%という営業利益率だ。10%を超える企業すら少ない日本のアパレル業界と比較すると、2倍以上の収益性である。同業他社のエルメスに至っては、営業利益率は30%を超えており日本企業との収益性の差は顕著だ。
このようにラグジュアリービジネスは総じて収益性が高く魅力的である。ところが、これまで日本発でラグジュアリーブランドとして成功した例は残念ながら少ない。とくに、ルイ・ヴィトンやエルメスが属するような「プレミアムラグジュアリー市場」では皆無だ。
一方で、いわゆるデザイナーズブランドと呼ばれる「アクセシブルラグジュアリー市場」であれば、日本発のブランドであっても可能性がある。なぜなら、この市場は、デザイナーのクリエイティビティーやオリジナリティーで勝負しやすく、歴史のない新興ブランドでも十分勝機があるからだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら