東洋経済オンラインとは
ビジネス #2040年アパレルの未来

パタゴニアに次ぐ高得点「日本発ブランド」の正体 Bスコアで「オールバーズ」を上回るCFCLとは?

7分で読める
  • 福田 稔 KEARNEYシニアパートナー
2/4 PAGES
3/4 PAGES

その成功要因を紐解くと、大きく「3つのイノベーティブなアプローチ」が見えてきます。

CFCLの「3つの成功要因」は?

要因①ブランドの事業ドメインを「コンピュータプログラミングのニットブランド」というニッチなカテゴリーに戦略的に絞り込んでいる

一般的なコレクションブランドの場合、事業ドメインを絞り込みすぎると、クリエイティブ面で制約を受けることになります。

通常、デザイナーはコレクションのテーマにもとづく自由な創造を好み、ブランドの過度な制約を好みません。

ですが、CFCLでは事業ドメインとクリエイティブにあえて制約をもたせることで、カテゴリーキラーとしての訴求ポイントの尖りと、サステナビリティ上での優位性を獲得しています。

前者は「コンピュータ」✕「ニット」✕「モード」✕「エシカル」という独自のポジショニングにつながります。

後者はコンピュータプログラミングのニットが可能にする短いサプライチェーンによる製造コストとリードタイムの圧縮だけでなく、裁断を必要とせず、ごみがほとんど出ない、再生ポリエステルなどの認証された糸を選択し、単一素材で服をつくれることにつながっています。

要因②ブランドが持続可能な収益を生み出せるよう、ビジネスモデルが緻密に設計されている

CFCLでは、タイムレスなデザインとセールをしないMD構成を徹底しており、定番品としてのリピート商品の構成率50%、リピート素材構成率90%を維持しています。

結果的に、セール販売が当たり前のファッション業界で、シーズンを越えてのプロパー(定価)販売が可能となり、在庫リスクを最小限にした持続的な事業基盤を構築しています。

また、海外展開の加速に不可欠な卸売ビジネスの収益化のために、高付加価値化と原価低減を両輪で加速し、靴などの原価率の高いアイテムは最低限にしています。

あくまでプロダクトのデザイン力を競争力の源泉とし、付加価値を高めて、売上のみならず収益性を上げることに余念がありません。

次ページが続きます:
【欧米から中東、アジアまで】

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象