「顧客ニーズに応える」だけの会社は時代遅れな訳 UberやNetflixは何が革新的だったのか

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日本でも普及している「Netflix」は、DVDの返却を忘れ、多額の延滞料金をとられたことを不快に思った創業者のアイデアから始まったといいます(写真:metamorworks/PIXTA)
価値観の多様化に加え、供給過多に転じた現在、顧客のニーズに応えることが正解だったビジネス界にも、変化が表れ始めています。具体的にはかつては顧客のニーズにそのまま応えることでビジネスが成り立っていたのが、今ではそこからそのニーズの本質や先にあるものがビジネスとして成功するようになっています。本稿では、その事例について澤円氏著『メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける』より一部抜粋・編集して紹介します。

顧客のニーズから「本質」を探る

価値観が多様化し、今までの判断基準が通用しなくなった今の時代は、過去の正解は必ずしも正解とは限らないばかりか、なにが正解か誰にもわからない状態になっています。

ビジネスにおいても同様です。さまざまな業界内で「暗黙の了解」があることもあるでしょうが、それを守っても、結果が出なければ誰も褒めてくれません。逆に業界の常識を破った手法だとしても、成功したらそれが正解とされることもあります。

今の時代は、「自分たちがルールをつくるんだ」くらいに考えることが、成功するビジネスのスタート地点となるでしょう。

現に、昨今は自分たちでルールをつくる、「ゲームチェンジャー」と呼ばれる企業が大きく成功しています。ゲームチェンジャーとは、ひとつのルールの中で勝ち負けを争うのではなく、ゲームそのものを変えてしまう人や企業のことを言います。

これまでのビジネスでは、顧客のニーズにストレートに応えることが正解でした。しかし現在においては、顧客の問題を「抽象化」し、その「本質」を取り出して、ゲームを変えてしまった会社が成功しています。

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