資金調達する?しない?迷う時に役立つ判断基準 「事業を小さくしたい」と言う起業家の真意

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男性 珈琲 若い
「事業を大きくしたくはないのですか?」と聞かれて迷ったことはないでしょうか?(写真:zon/PIXTA)
投資家からの投資オファーを受けるかどうか、事業を拡大するかどうかで、迷ったことはないだろうか。
1990年代末にオンラインCDショップ「CDベイビー」を立ち上げて大成功を収めた起業家であるデレク・シヴァーズは、迷ったときは顧客第一で判断するべきだと述べる。
TED動画「社会運動はどうやって起こすか」のプレゼンターとしても一躍有名になったデレク・シヴァーズが11日間で一気に書き上げたという著書『エニシング・ユー・ウォント:すぐれたビジネスはシンプルに表せる』から、その真意を紹介しよう。

やたらと資金調達できた時代

投資家からの出資を受けなかったことは、僕にとって大きな利点になった。

エニシング・ユー・ウォント: すぐれたビジネスはシンプルに表せる
『エニシング・ユー・ウォント: すぐれたビジネスはシンプルに表せる』(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

CDベイビーを始めて1年後、ドットコムブームが巻き起こった。

少しばかりの熱意と漠然としたプランさえあれば、どんな起業家でも、投資家から何百万ドルもの出資を得ることができた。

ばかげた時代だった。

知り合いの起業家たちは、投資家から何度も資金調達できたことや、高度な機能を持つデータベースサーバーのことを話していた。

20人もいる開発チームのこと、ビリヤード台もある一等地のしゃれたオフィスのこと、毎週開かれる昇進パーティーのことなどを嬉しそうに話してくれた。

けれども、具体的にどんなビジネスをしているのかと尋ねても、彼らははっきりとは説明できなかった。

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