資金調達する?しない?迷う時に役立つ判断基準 「事業を小さくしたい」と言う起業家の真意

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何をするにしても、大切なのは顧客を第一に考えること。

「事業を拡大するかどうか」「資金を調達するかどうか」「誰を昇進させるか」といった問題を検討するときには常に、「顧客にとって何が最善かを基準にして決断すべきだ。

お金がなくてもできることはある

何を優先すべきかがわからないのなら、「私たちは、どうすれば一番お客様の役に立てますか?」と顧客に尋ね、自由に答えてもらおう。

そして、彼らの望みを満たすことに集中しよう。

「事業を拡大してほしい」と答える顧客はまずいないはずだ。顧客は企業に、「自分のほうをもっと見て、もっと良いサービスを提供してほしい」と考えている。

意外に思えるかもしれないが、既存の顧客へのサービスの向上に全力を注げば、ビジネスは成長する。顧客を喜ばせることだけを考えよう。

そうすれば、顧客が良い評判を広げてくれる。

「何か大きなことをしたいけれど、お金がないから動き出せない」という人(あなた自身を含めて)がいたら、要注意だ。

なぜなら、それはたいてい、誰かの役に立ちたいというよりも、大きなことをするというアイデアに夢中になっているだけだからだ。

誰かの役に立つからこそ、大きくなっていける。お金がなくても、誰かの役に立つためにできることはいくらでもある。

デレク・シヴァーズ CDベイビー創業者、ミュージシャン

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Derek Sivers

CDベイビー創業者、ミュージシャン。1969年生。米カリフォルニア州出身。幼い頃からロック・ミュージシャンを志し、ボストンのバークリー音楽大学に入学。卒業後は若くしてプロミュージシャンとして音楽で生計を立てる(坂本龍一の日本ツアーにもギタリストとして参加)。
1998年、インディーズ系CDのオンライン販売サイト、「CDベイビー」を自ら立ち上げる。2008年、同社を2200万ドル(2024年のレートで約33億円)で売却。
CDベイビーの起業から売却までの体験に基づいて自らの経営哲学、人生哲学を記した著書『Anything You Want』はビジネス界に大きな影響を与え、自由な生き方を求める若い世代にも熱く支持され続けている。

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