「俺のも頼むよ」次々声がかかるビジネスの始め方 趣味で始めたCDベイビーが「事業」に変わるまで

✎ 1 ✎ 2
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
女性 ロック ギター
プロのミュージシャンとして生計を立てていた著者は、なぜビジネスを始めたのでしょうか(写真:Ushico/PIXTA)
どうしてあの事業はあそこまで大きくなったのだろう、と考えたことはないだろうか? 大きくなる事業と、そうでない事業の違いはどこにあるのか?
1990年代末にオンラインCDショップ「CDベイビー」を立ち上げて大成功を収めた起業家であり、TED動画「社会運動はどうやって起こすか」のプレゼンターとしても有名になったミュージシャン、デレク・シヴァーズ。
彼が11日間で一気に書き上げたという著書『エニシング・ユー・ウォント:すぐれたビジネスはシンプルに表せる』から、CDベイビーが立ち上がる瞬間の話を紹介しよう。

なぜミュージシャンが起業することになったのか

物語は1997年に始まる。僕は27歳のプロのミュージシャンで、音楽の仕事だけで生計を立てていた。

エニシング・ユー・ウォント: すぐれたビジネスはシンプルに表せる
『エニシング・ユー・ウォント: すぐれたビジネスはシンプルに表せる』(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

アメリカやヨーロッパで多くのライブを行い、他のミュージシャンのレコードをプロデュースし、スタジオミュージシャンとしても働き、小さなレコーディング・スタジオを経営していた。

とあるサーカスのミュージシャン兼司会者でもあった。

銀行口座にはいつもたいした額はなかったけれど、空になることはなかった。ニューヨーク州のウッドストックに家も買った。それくらいのお金は稼げていた。

僕はまさに、ミュージシャンにとっての夢の人生を生きていた。

自分の曲をCDにして、コンサート会場で販売した。通算で1500枚売れた。

ネットでも売りたかったけど、当時は、インディーズの楽曲をオンラインで販売してくれる業者は皆無だった。本当に一社もなかった。

次ページそれなら自分でやってみようと思いつく
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事