なぜミュージシャンが起業することになったのか
物語は1997年に始まる。僕は27歳のプロのミュージシャンで、音楽の仕事だけで生計を立てていた。
アメリカやヨーロッパで多くのライブを行い、他のミュージシャンのレコードをプロデュースし、スタジオミュージシャンとしても働き、小さなレコーディング・スタジオを経営していた。
とあるサーカスのミュージシャン兼司会者でもあった。
銀行口座にはいつもたいした額はなかったけれど、空になることはなかった。ニューヨーク州のウッドストックに家も買った。それくらいのお金は稼げていた。
僕はまさに、ミュージシャンにとっての夢の人生を生きていた。
自分の曲をCDにして、コンサート会場で販売した。通算で1500枚売れた。
ネットでも売りたかったけど、当時は、インディーズの楽曲をオンラインで販売してくれる業者は皆無だった。本当に一社もなかった。






        
        
        
      
        
      
          
          
          
          
        
        
        
        
        












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