織田信長の謎に包まれた「女性関係」の不思議 釣った魚には餌をやらない人物だった?

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この文章を見ると、確かに信長には女性に優しい一面があったのかもと思わざるを得ない。しかし、当の本人である信長が、実際には誰を愛していたのかは謎に包まれています。

信長の最愛の人は、本当に濃姫だったのか?

まず、よく名前が上がるのは、美濃の戦国大名・斎藤道三の娘だった濃姫です。彼女は信長の正室です。

近年、木村拓哉さんと綾瀬はるかさんが主演する映画『レジェンド&バタフライ』でも、その恋愛模様が描かれていたので、御存じの方も多いかもしれません。なお、映画のタイトルが『レジェンド&バタフライ』になったのは、濃姫の名前が「帰蝶」だったからです(もっとも、濃姫が「帰蝶」という名前だったかはいまだ確証はありません)。

通説では最愛の人と言われる濃姫ですが、それが真実かはいまだよくわかっていません。

なぜなら、史料上では、信長が義父の治める美濃国を攻め取った後、濃姫の消息がぱたっと消えているからです。作家の司馬遼太郎は『国盗り物語』の中で、信長が濃姫を本能寺に連れてきていたため、明智光秀による「本能寺の変」が起きた際は、濃姫も一緒に戦って死んだというストーリーを描いていますが、あれはあくまでフィクションです。その後、信長と濃姫がどこでどのように生活をしていたのかなどは、まったく知られていません。

江戸時代に入ってから、織田信長の弟である長益と息子の信雄の子孫たち四家が、二万石の大名として生き残ります。現在でも織田家は存続しており、その子孫を束ねているのが第十八代当主・織田信孝さんです。

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