2024年「世界の株価が暴落する」と読む7つの理由 次にバブルが崩壊したら一体どうなるのか

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どうせ日本馬では10月初旬に行われる凱旋門賞から天皇賞への馬は皆無。凱旋門からJCというローテーションをとる馬もほぼいないので、このスケジュール変更で、欧州競馬とかち合うことは避けられそうだ。

むしろ、JCと12月の香港国際競争の両立も可能になり、JCはより盛り上がるのではないか。さらに、これも以前に提案したが、有馬記念は中山の2500メートルという、とりわけトリッキーなコースで、ギャンブルにはいいが、一流馬は出たくないコースだ。

そこで、中山競馬場でやるとしても外回りの2200メートルに変更し、一方で、春のグランプリである宝塚記念を阪神内回り2200メートルコースからから外回りの2400メートルにする。実は阪神の2200メートルコースも実力発揮できないコースで、さらにクラシックディスタンスの2400メートルのG1が増えることはすばらしく、いいことづくめだ。ぜひ、JRAの方々には検討をお願いしたい。

ということで、2023年の有馬記念の本命は?

さて、ギャンブルとしての有馬は、これだけ混戦なら当日人気の盲点となった馬を狙いたい。今回はスルーセブンシーズ。大外の8枠15番に入ったが、年度代表馬となるであろうイクイノックスに今年最も近づいた馬だし、凱旋門賞では日本馬として最先着した馬。一番強い可能性は十分だ。単勝。

連載執筆陣である山崎元氏と吉崎達彦氏の予想は?

(山崎元氏)私の有馬記念予想は「タイトルホルダー(2枠4番)推し」とします。種牡馬の覇権が変わる時期ですが、ディープインパクト産駒からキタサンブラック産駒に変わる間に「ドゥラメンテ産駒の時代」があったことは記録されていい。

単騎マイペースが確実視される今回、タイトルホルダーが人気を落として軽視されるなら妙味がある。

(吉崎達彦氏)狙いはタイトルホルダーの大復活。過去にもキタサンブラックやジェンティルドンナ、そしてオグリキャップのように、「名馬が引退するときの有馬は買い」。このまま終わってしまっては悲しすぎるので、「タイホ」の復活に賭けてみたい。

タイホはこの秋は9月のオールカマー(G2)で2着、11月のジャパンカップ(G1)で5着と大崩れはしていない。最後は中山の芝2500mで大逃げを打って、新たな伝説を作ってほしい。

対抗にはジャスティンパレス(5枠10番)を。黒と黄色の「タイガース」馬連馬券も少額押さえておきたい。

小幡 績 慶應義塾大学大学院教授

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おばた せき / Seki Obata

株主総会やメディアでも積極的に発言する行動派経済学者。専門は行動ファイナンスとコーポレートガバナンス。1992年東京大学経済学部首席卒業、大蔵省(現・財務省)入省、1999年退職。2001~2003年一橋大学経済研究所専任講師。2003年慶應大学大学院経営管理研究学科(慶應義塾大学ビジネススクール)准教授、2023年教授。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。著書に『アフターバブル』(東洋経済新報社)、『GPIF 世界最大の機関投資家』(同)、『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)、『ネット株の心理学』(MYCOM新書)、『株式投資 最強のサバイバル理論』(共著、洋泉社)などがある。

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