2024年「世界の株価が暴落する」と読む7つの理由 次にバブルが崩壊したら一体どうなるのか

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2008年のリーマンショック時のNYマーカンタイル取引所。次にバブルが崩壊するとどうなるのか(写真:ブルームバーグ)
この連載は競馬をこよなく愛するエコノミスト3人による持ち回り連載です(最終ページには競馬の予想が載っています)。記事の一覧はこちら

2024年、株価は暴落する。

皆さんは「小幡さん、またですか……」と言うだろう。このところ、年末になると「来年、株価は暴落する」と毎年書いているのは自分でも知っている。

しかし、皆さんと私のこの予想に対する評価は180度異なる。皆さんは毎年外れていると思っているだろうが、私は毎年当たっていると思っている。この違いはどこから来ているのか。

それは、毎年株価は暴落するが、その後、毎回急回復しているからだ。

「バブル崩壊→救済→救済バブル崩壊→救済」の繰り返し

私は、毎年株価に弱気なのではない。2002年からはずっと強気だったし、2007年の「パリバショック」で弱気に転換し、2009年から強気になり、2011年の東日本大震災後はさらに強気になった。2014年秋の「黒田日銀異次元緩和」第2弾からは弱気になり、その後、ずっと弱気である。

これは、もし2014年以降ヘッジファンドのトレーダーだったら、もう生きてはいないだろうが、バブル研究家としてはまあまあである。

何が起きているかというと、「サブプライムバブル」が弾けて以降は、バブルが崩壊するたびに外部からの救済が入り、その救済バブルが膨らみ、それが崩壊し、さらに別の救済が入る、ということが繰り返されているのだ。

2008年の「リーマンショック」から、世界的な量的緩和バブルが始まり、2011年には欧州危機から世界財政バブルが起きた。中国では2008年から財政バブルが発動している。

量的緩和バブルは、アメリカでは第2弾、第3弾と行って、その後収束しようとしたらバブルが崩壊し「バーナンキショック」と言われた。その修正で金融は再度緩和され、「ユニコーンバブル」「テックバブル第2弾」が起き、「WeWork破綻」「ソフトバンクバブル崩壊」が起きた。

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