まったくもって大変な年明けである。元日に能登半島を震度7の地震が襲ったかと思ったら、1月2日には羽田空港で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突して炎上。1月3日は北九州市小倉北区の飲食店街で火災が発生だという。いやもう、何が起きるかわからない。
不透明材料満載の2024年
落ち着かないお正月を迎えているうちに、誰かが耳元で「ふふふ、この程度はほんの小手しらべ……」とささやいたような気がした。
いやもう縁起でもない。それくらい2024年はわけのわからない年である。ざっと思いつくだけでも、これだけの不透明材料がある。
さあ、こんな不透明な年に、投資戦略をどう考えればいいのか。ここはひとつ、「着眼大局」の精神で、「簡単には変わらない」テーマを扱ってみよう。すなわち世界経済の大きなトレンドを探ってみることにしたい。
材料に使うのは、IMF(国際通貨基金)の「世界経済見通し」(World Economic Outlook)のデータベース2023年10月版だ 。1980年から2028年まで(2023年以降はIMFによる推計値)で、あらゆる国の経済データを公開してくれている。これを使って、世界各国の名目GDPの動きを調べてみた。
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