2024年「世界の株価が暴落する」と読む7つの理由 次にバブルが崩壊したら一体どうなるのか

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それをきっかけにいよいよバブル大崩壊→そこへさらなるショック、予期せぬ「コロナショック」でバブルが完全破綻、と思いきや、コロナショック大救済→金融最大緩和→財政大出動で、「コロナバブル」が起きた。

コロナが世界にプラスのわけがないから、この大バブルは大崩壊の前兆なのだが、インフレからの停滞、金利急騰でも崩壊せずに、むしろ景気急減速に対する金利引き下げ期待で再度バブルとなっている。これがこの15年の状況だ。

次にバブルが崩壊したらどうなるのか

本来であれば、今回のバブル循環はリーマンショックで終わっていたはずだった。それを政策で延命を続け、さらにバブルを膨らませた。だから、崩壊はより大規模なものになる。

バブルが膨らむ理由はバブルとなっている市場に資金が流入しすぎるからだが、現在は株式市場だけでなく、それ以上に国債市場がバブルとなっている。さらに、それを支えているのが中央銀行という戦争以外の状況では、前代未聞の、中央銀行が世界に誕生して初めての世界的な「中央銀行バブル」である。

これらが崩壊するわけだから、株式市場の暴落にとどまらず、国債が暴落し、中央銀行や国家財政が危機となる、21世紀に入ってからでは最大のバブル崩壊となるだろう。

バブル崩壊とならずに、世界の実体経済全体が徐々に弱っていくというシナリオもありうる。これを私は、日本経済においては、2013年に出版した『ハイブリッド・バブル』(ダイヤモンド社)で「日本経済の安楽死」と名付けたが、これが世界的に起こる可能性もある。

何と言っても、中国とアメリカという2つの巨大経済が同時にバブル崩壊するわけだから、救いようがない。

政策または欧米経済にとっての外部である中国が、リーマンショックでそのまま中期循環のバブル崩壊となるのを防止したわけだが、今回はその外部がない。また、救済手段も金融、財政と使い切ってしまったから、もう逃げられないのである。これは、2020年に書いた『アフターバブル』(東洋経済新報社)でさんざん議論したところである。

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