「発達障害の子」がもっとイキイキとする接し方 当事者の子どもたちの視点を追体験してみる
衝動性があり、動き回る
ADHDほど顕著ではなく、知的レベルにも左右されますが、ASDの人にも衝動性が見られます。
じっと座っていられないという人が、私の診察室に来るASDの方の中にも見られます。
ある思春期の女性の自閉症患者は、外来の診察室において毎回まったく席に座らず、診察室の中をぐるぐる歩き回ったり、勝手にベッドに横になったりしていました。
あるいは、電車の中で独り言を言いながら先頭車両まで移動して、先頭に到着すると最後尾まで移動して……という動きを繰り返している人を見かけることがありませんか? あの人たちは、おそらくASD(自閉症)だと思います。
これはダーウィンにも共通しています。彼は広い邸宅の庭の中をずっと歩き回っていたそうですが、歩き方、歩くコースなどは何年もまったく同一だったそうです。彼らは規則的な動き、決まった行動パターンを好むのです。

















