「発達障害の子」が日々もっとラクに過ごすヒント 学校が「つらい場所」とならないようにできること

ASDの子はみんなと一緒にやる行動は、苦手で嫌い
ASDのお子さんにとって、学校は「辛い場所」であることが珍しくありません。
学校は集団生活の場であり、ほとんどは「みんなで一緒に行動する」ということを前提にしています。ところが、多くのASDのお子さんは集団行動を好まない傾向にあるため、グループで何かを一緒にやる行動は苦手で、本当に嫌がります。
この点は個人差があり、集団行動の場にいることはできるものの特に何もしない子もいれば、他の子どもとのやり取りの中で注意されたことなどに腹を立てて、参加を拒否してしまう子もいます。
さらにグループ活動が嫌で、学校に行かなくなってしまうケースも見られます。
中には「自分はこうしたいんだ」と強く自己主張するASDの子もいますが、他の子どもの意見を聞くのは苦手であるため、集団の中で孤立してしまい、先生やクラスメイトとぶつかってしまうことになります。
ASDのお子さんは、どのような行動をとってもクラスでは「浮いた存在」となることが多く、無視されるか、いじめの対象となりやすいのです。