「発達障害の子ども」に世界はどう見えているのか 「家・学校・社会」の3シーンから当事者の知覚世界をひもとく
ASDの子どもたちが「家」で見ている世界
ASDの子どもたちの顕著な特徴の1つに、「人に対する関心の薄さ」があります。ですから、定型発達者のお子さんと比較をすると、「親しげな親子関係」は成立しにくいと思います。
さらに、ASDのお子さんは、特有のこだわりを持っていることが多いです。
事であれば、ものを食べる順番であったり、何を食べるかであったり。
整理整頓であれば、ものの置き方など。ぴったり90度でないとダメといったことがあります。
入浴であれば、清潔感が気になって、身体をすみずみまで洗うといったこだわりです。その結果として、入浴時間が非常に長いケースも見られます。
彼らはそのような〝マイルール〟を乱されるのがすごくイヤなので、自分で決めた事柄が少しでも変わってしまうと激怒することがあります。

















