「発達障害の子」が日々もっとラクに過ごすヒント 学校が「つらい場所」とならないようにできること
一方、行動面の衝動性は、他の児童や家族に対する攻撃性となって見られることが多いです。普段はおとなしいADHDのお子さんが、些細なやりとりをきっかけにプツンとキレてしまい、相手の子どもに暴力を振るってしまうことがあります。
ADHDの子の場合、特に小学校低学年時などはイライラしやすいことが多く、比較的小さな引き金で怒りを爆発させることがあります。
情緒不安定で、その気分や行動は変わりやすく予想しにくいものです。
また、衝動性と欲求に対する充足を引き延ばせないことが特徴であり、事故や怪我が多発することもよく見られます。
ADHDの子どもに対して周囲はどのように接するべきか?
ADHDのお子さんが学校生活の中で悩む症状、および抱える問題についてそれぞれ解説してきました。
症状や問題だけを読むと、「ADHDの人にとって学校生活はこんなに辛いのか?」という暗い気持ちになってしまいますよね。
でも安心してください。
大まかに、次のような対処法をご提案します。
行政レベルの対処法(もしくは提言)から、今日からできる具体的な工夫まで、さまざまな方策があります。
ADHDに対してパターン化されたマニュアルは存在していませんが、多くの場合、以下に示すポイントが必要な内容です。
失敗を指摘するよりも、できたこと、良かったところをほめてあげましょう。
長い説教や叱責は意味がありません。
力まかせによる強制や、威嚇して言うことを聞かせることは、本人が自身の誤認・ミスなどに気づくチャンスをつぶしてしまいます。
子どもがより良い条件で課題に取り組めるように、クラスなどの環境を変えていくことを試みましょう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら