「発達障害の子」が日々もっとラクに過ごすヒント 学校が「つらい場所」とならないようにできること

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LDのお子さんの学習時、学校や家庭ではどのようなサポートができるのでしょうか?

発達障害の症状は、一人ひとりで異なります。

LDに関しても同じことが言えます。

そのため、「読む」「書く」「計算する」という行為を細かいプロセスに分解し、

・プロセスのどの段階でつまずいているのか?
・そのとき子どもにとって「世界」がどんなふうに見えているのか?

を当事者であるお子さんからできるだけ正確にヒアリングし、対処法を検討すべきです。

学校や家庭で行える具体的な対処法

ここでは、「読む」「書く」「計算する」に区分して、複数の対処法を挙げていきます。

具体的なものから抽象的なものまで幅広く、一部重複するものもありますが、より多くの選択肢を示すためですので、その点ご了承ください。

LD全般に当てはまる支援の原則としては、「指導内容を細分化する」「具体的な教材を使用する」「子どものペースに合わせて繰り返し指導する」などが挙げられます。

〈読むのが苦手な場合の対処法〉
・ 読みやすくする工夫(文字を拡大する、ルビを振る、行間をあける、背景の色を変える、書体を変える、間違いやすい文字にマーカーで色付けする)
・ 読み飛ばしをなくす工夫(指でなぞりながら読む、しおりや定規をあてながら読む、鉛筆や定規ですでに読んだ行を隠す、厚紙などを切って1行だけ見えるようなシートを使う)
〈書くのが苦手な場合の対処法〉
・大きなマス目や広い罫線のノート、紙を使う
・間隔をあけて書く
〈計算するのが苦手な場合の対処法〉
・ゆっくり落ち着いて計算させる
・数字や記号は大きく印字する
〈共通の対処法〉
・スマートフォンやタブレット(デジタル教科書、アプリなど)を積極的に取り入れる
・動画、漫画、図鑑などを有効活用する
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