「1浪でミス東大」グラビア挑戦した彼女の原点 全力で挑戦を続ける、神谷明采さんに話を聞く

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とはいえ、部活が生活の中心で、勉強時間をたくさん確保することは不可能です。そこで神谷さんは、1年間1つの科目に集中して勉強することで、成績を伸ばすことを意識しました。

「高校1年生のときは英語に力を入れようと思って、とにかく英文法の基礎から徹底的に勉強しました。最初は模試の偏差値も40でしたが、半年くらいしたら成績が上がり始めて、1年で偏差値は70になっていました。

同じように、高校2年生になってから数学に注力したら、英語は少し落ちたのですが、今度は数学の偏差値を40から70にすることができました」

全部を中途半端にやるよりも、時間がかかる科目を基礎まで遡ってつぶす戦略をとった神谷さん。そのモチベーションが続いたのも、ちょうどこの時期に東大に行くという目標ができたことが大きいそうです。

「高1の秋に、仲がいい友達に誘われて東大の学祭に行く機会があり、そこで初めて東大の学生と接したのですが、みんなおしゃれでキラキラしていると思ったんです。

学生と話していると頭がいいなって驚く部分もたくさんありましたが、それ以上に『東大って、意外と普通なんだ!』って思えたんです。それで、『目指すなら1番がいいっしょ!』ってことで目指しました。ノリでした(笑)」

生の東大・東大生と触れたことでやる気を出した神谷さんは、「やりたいことはなかったが、お金持ちになりたかった」ために、経済学部がある東大文科Ⅱ類に目標を設定します。高校2年生で部活を引退すると、さらに勉強にスパートをかけました。

「毎日8時半に登校して、16時ごろまで勉強をしてから予備校に行って、22時ぐらいまで勉強していました。高校3年生になってからは駿台模試でB判定が出るようになりましたし、現役で東大に行くつもりでした」

現役時の受験はまさかの全落ち

センター試験では810/900点とちょうど9割を取れたこともあり、文科Ⅱ類に出願した神谷さん。しかし、結果は最低合格点にわずか5~6点足りず、不合格。滑り止めで受けた早慶、後期で受けた一橋にも落ちてしまい、現役の受験は、どこにも合格できずに終わります。

「(東大の2次試験は)得意の数学で64/80点を取れたのですが、文章を読み間違えて4点しか取れていない問題がありました。それができていれば、合格していたと思います。落ちた直後は、『あんなミスをしなければ』とずっと後悔していました」

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