「1浪でミス東大」グラビア挑戦した彼女の原点 全力で挑戦を続ける、神谷明采さんに話を聞く

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神谷さんは埼玉県川越市で、4人姉妹の次女として生まれました。

「2歳下と7歳下の妹には優しくしていましたが、1歳年上の姉とはつねに競争していました。ピアノで勝てなくてバレエをやってみようとか、口喧嘩で勝とうとか、いろいろやってみましたが、小さいころの1歳差は大きな差なので、何をしても勝てなくて悔しかったです」

姉と比較されて育ったことから、負けず嫌いの性格になったと語る神谷さん。両親は教育熱心で、幼少期はよく父親の母校である慶應義塾大学に連れていかれたそうです。

神谷さん自身も小学校での成績は上のほうだったそうで、両親ともに期待はしていたそうですが、第一志望だった早慶の附属には合格できず、浦和明の星女子中学・高等学校に進学しました。

神谷さんは中学入学後に、新体操部に入ります。1個上の先輩が関東大会に出る強豪の部活で、「週6で部活に打ち込んでいた」と語るように、活発な中学時代を過ごした彼女。ですが、運動に打ち込むあまり、勉強に関しては優先順位が低くなっていたようです。

塾の授業で愕然とした

「1学年が160人だったのですが、成績は下から4分の1くらいでした。学校に行って部活まで寝て、部活が終わって家に帰ったらすぐに寝るか、週3回あるバレエに行っていましたね。だから定期試験では何度も100点満点で30点を取ってしまって、再試を受けていました(笑)。ひたすら部活・部活・部活!の毎日でした」

中学時代は文字通り部活一色の生活。そんな神谷さんが進路を意識し出したのは、中学が終わり、高校に上がる直前の春だったようです。

中学最後の春休みに、中学受験で通っていた早稲田アカデミーの講習に行ってみた彼女は、自分があまりにも勉強ができなくなっていることに愕然としたそうです。

「小学生のときに一緒に勉強していた同級生がいたのですが、その子たちが答えられる問題を、私は何も答えられなかったんです。3年前は自分のほうが成績がよかったのですが、今ではその子たちに大きな差をつけられている現実に直面しました。それが悔しくて、高校1年生に上がってすぐに週1回、塾に通って基礎から勉強をやり直そうと思ったんです」

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