家事育児介護…切羽詰まる人が我に返る「瞬間」 自己犠牲で疲れた人が知っておくべきこと

✎ 1〜 ✎ 17 ✎ 18 ✎ 19 ✎ 20
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

母の介護をしていたときお付き合いしていた男性に怒りをぶつけていた過去を反省していたのに、夫に謝らせている自分はなんてひどい人間なのだと思っていました。「感情は意のままにはできないものだから仕方ない」「生まれ持った気質なんだ」とあきらめすぐキレるような人間で生きていきたくはない。それで変わりたい、自分の考え方をひもといていきたいと思いカウンセリングに通い始めました。子どもが生まれる前の妊娠中のことです。

子どもが生まれる前にカウンセリングで自分を客観視することができるようになっておいてよかった。イラッとすることがあっても「私はいま、甘えたいんだな。だから怒りの感情が湧いているんだな」という考えが浮かび、怒りが持続しなくなりました。

相手の気持ちに鈍感になっていないか

前回の記事にも抜粋した「精神的な成熟度チェックリスト」は、いまの私には当てはまりませんが、変わろうと思って対処していなかったらと考えるとこわいですね。「ほかの人の気持ちなどおかまいなしに、なにかを言ったりすることが多い」というのは客観視する力がなかったら今でもやっていたでしょうし、かつての私で子育てをしていたら間違いなくいつもイライラしていたでしょう。

賛同してくれた仲間たちと「#こどものいのちはこどものもの」というボランティアチームを立ち上げ、児童虐待を減らすための活動を2018年から行っています。チームのメンバーはタレントやアーティスト、ミュージシャンと幅広く活躍している方々で、みなさん発信力を使って微力ながら何かできないかと考えて参加されています。

次ページいき過ぎれば虐待につながる「親という呪い」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事