『親といるとなぜか苦しい』には、問題に対処する方法を2つのタイプにわけて書いています。「内在化タイプ」は自分しだいで状況を変えられると信じていて、「外在化タイプ」はほかの人に変えてもらおうと考える。私は内在化タイプがストレスにさらされた結果、外在化したタイプだなと読んでいて感じました。とくに気になったのが、外在化タイプの心理的なスタイル「衝動的で自己中心的」「感情は意のままにはできないと考えている」「すぐキレる」というところ。このタイプは支えてくれる周囲の人たちを疲れさせているかもしれないという言葉は、まさに母親の介護をしていたときに感じたものでした。
かつての私は、精神的に未熟だったのだなとあらためて思います。たとえば急いでいる朝、ダイニングテーブルに出しっぱなしのマヨネーズを発見して夫に怒ってしまうということがありました。気づいた私が冷蔵庫に入れればすむ話なのに、夫に「マヨネーズは冷蔵庫に入れてよ!」と怒ってしまう。毎回出しっぱなしというわけでもないし、言えばわかる相手なので優しく伝えたらいいだけ。怒って伝える必要はないわけです。
自分を変えたくて駆け込んだ
怒るという感情自体を否定しているわけではなく、正当な怒りは大切な感情です。ただ夫は私が理不尽な怒りをぶつけてもすべて「あ、そっか。僕が悪かったごめんね」という人なので、その姿を見て気づかされたんですよね。私、はてしなくヤバいことを言っているなと。たとえ話はマヨネーズの話で、たいしたことない日常のひとコマなのですが、これがエスカレートしたら精神的DVになりかねません。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら