早稲田の名物誌「マイルストーン」の凄い仕組み化 1・2年生で制作も、四半世紀歴史を繋げた真髄

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マイルストーンと言えば、青空と大隈講堂。貴重な過去号が、今も大切に保管されている/筆者撮影

「発売は毎年3月で、サークル内にある販売部署が、取り次ぎを介さずに各書店と直取引をしています。早稲田・高田馬場エリアにある文禄堂、成文堂、芳林堂書店のほか、附属高校の最寄り駅付近の書店にも営業をかけ、自分たちで本を運び込んでいるんです。実店舗での販売がメインですが、一部書店のECサイトで通販も行っています」(藤間さん)

なんと最盛期の発行部数は2万部に上る。学生数が減った現在でも、約2万部を発行し続ける、モンスター雑誌である。

「非公認」ゆえ、忖度なしレビューが可能に

そんな早大生には欠かせない雑誌を発行するマイルストーン編集会だが、実は大学公認サークルではない

マイルストーン紙面
授業の面白さ、単位の取りやすさがレビューされている。人気授業や必修科目は「情報多数」のマークが/筆者撮影

逆に非公認ゆえ、授業の口コミはオブラートにいっさい包まない歯に衣着せぬ内容で、自由度が保たれている。むしろ、一度も公認サークルになることを検討したことはないという。非公認なため、現在は学校内の生協にも置かれていない

「サークルの活動としては、春に新歓合宿、夏にも合宿を行い、公式サイト向けの文章を書いたり、別の冊子を作ったりしてAdobeなどの経験を積み、10月から11月にかけて授業の口コミレビューを集めます。そして、年明けから2月にかけて追い込みをかけ、3月に発売となる流れです」(藤間さん)

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