早稲田の名物誌「マイルストーン」の凄い仕組み化 1・2年生で制作も、四半世紀歴史を繋げた真髄

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「サークル員が中心となって選出している一般ページと異なり、人気ランキングは600人の各サークルの幹事長から、投票を募って決定しています

それゆえ、マイルストーン編集会とお店の癒着はまったくなく、開票までどんなランキングになるかわからない。清き1票から成り立つランキングで、どこまでもクリーンだ。

約2万の部数を誇る雑誌のため、影響力も大きい。お店にポスターを貼るなど、ランキングに一喜一憂する店主も少なくないようだ。

ちなみに、ラーメン店はなんと1位から4位までがすべて油そばのお店という意外な結果だった。昔から早稲田には油そばのお店が多くあったが、今はさらに新店も増え、早大生のブームとなっている/筆者撮影

”書かれる側”教授たちの反応は…

とはいえ、飲食店情報は、基本的に早大生が好みそうなお店が選ばれる。だが、『Milestone Express』の授業情報はそうではない。

そこで、気になってくるのが、『Milestone Express』に、言いたい放題の口コミを書かれる教授たちの反応だ。さぞ嫌なはずに違いない……と思いきや、必ずしもそうとも言えないようだ。

「人気授業に選ばれた教授の中には、そのことをSNSで発信される方もいます。また、自分の授業への反応を見ることで、エゴサーチ的に使っている教授もいるようです」(藤間さん)

つねに読者のことを思って活動しているマイルストーン編集会だが、当然ながらミスもある。中嶋さんは次のように語る。

「『EXPO』の飲食店ランキングで、1位と2位の内容を逆に載せてしまったんです。完成まで8人でチェックしているので、まさかこんなミスを犯すとは……ミスが判明した翌日には、公式X(旧ツイッター)でお詫びの投稿をしました」(中嶋さん)

まさに、灯台下暗し。一番目立つ部分で間違えてしまうというのはプロでもよくあることだ。

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