コロナで閑散「高田馬場」早稲田大生たちの底力

駅前ロータリーのゴミ掃除や飲食店支援も

駅前でゴミ掃除をする早大生たち(写真:筆者撮影)

コロナ禍の拡大が止まらない中、教育現場の混乱と困惑も続いている。多くの大学は後期に入ってもオンライン授業が大半で、学生たちはキャンパスに通えない日々の連続だ。学生たちが巣ごもりになる中で、学生街はどうなっているのだろうか。東京を代表する学生街の高田馬場界隈を取材した。

JR山手線、西武鉄道新宿線、東京メトロ東西線が乗り入れる高田馬場駅。乗降客数は西武鉄道管内2位、東京メトロ管内11位、JR東日本管内12位(JR東日本は乗車人員)で、毎日数十万人が利用している(1日平均=2019年度)。

そんな高田馬場駅に、12月中旬の午後に降り立つと、駅前では2カ所でビル建て替え工事が行われていた。再開発の波は東京きっての学生街にも及んでいるが、コロナ禍以降、学生の姿がめっきり減っているという。

学生が少ない早稲田大学の構内

駅改札を出てすぐの場所に早大正門行きバスが止まっている。乗客の数はまばらだ。学生は2、3人しか見当たらない。早稲田通り沿いを進んでいくが、行き交うのはサラリーマンや地域住民、アジア系の外国人(最近の高田馬場はミャンマー人が増え、リトルヤンゴンと呼ばれている)がほとんどで、やはり学生の姿はあまり見かけない。

通り沿いの飲食店をのぞいてみるが、ランチタイムが終わったこともあり、どの店も客は少ない。何軒もある古本屋の店頭にはさまざまな本が並んでいるが、目に留める人もいない。

早稲田大学。構内も人影が少ない(写真:筆者撮影)

早稲田大学のキャンパスにも立ち寄ってみた。やはり構内は閑散としている。紅葉が鮮やかな大隈庭園では、芝生の上に男子学生が寝そべり、ベンチでは教員とおぼしき男性が黙々と本を読んでいた。

大隈公の銅像が静寂の中にたたずんでいるシーンは、学生があふれていたコロナ禍前の日々からは想像もつかないような光景だ。

それもそのはず。大学のHPにはこんな記載がある。

<秋学期になっても、大学1年生の多くと2年生の一部の学生は、対面授業が少なく、キャンパスに来て、他の学生と交流する機会が、非常に少ないままであるかと思います>

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