コロナで閑散「高田馬場」早稲田大生たちの底力 駅前ロータリーのゴミ掃除や飲食店支援も

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キャンパス外で、学生たちからこんな声を聞いた。

「僕は3年生なので、週に1回のゼミの時にキャンパスに行っていますが、それ以外はオンライン授業ですね」

「後輩の1年生が〝入学以来1回もキャンパスに足を踏み入れていない〟と言っていました」

「サークル活動は認められていますが、飲み会は禁止です」

「隙間時間を効率よく使える点はいいが、友達に会えないのが不満です」

「対面授業が減ったことで、大学に通うこと自体が好きだと気付いた」

「オンラインに慣れ過ぎて、大学はこういうものだと思うようになった」

コロナ禍の影響で、学生たちは思ってもみなかった学生生活を強いられている。これではキャンパスにも、学生街にも活気がないのは当然だろう。

今年に入って多くの店が閉店に追い込まれた

高田馬場界隈の飲食店や学生・教職員相手の書店などはどんな状況になっているだろうか。キャンパス周辺や西早稲田あたりでは「閉店」「休業」を知らせる貼り紙をいくつも見かけた。

<43年間長い間御贔屓いただきまして心より厚く御礼申し上げます 店主高齢になり新型コロナウイルス感染拡大になるばかり 閉店する事を決断させていただきました>

<新型コロナウイルスのため、4/13日より臨時休業とさせていただきます>

改めてネット上で調べると、居酒屋、カフェ、中華料理店、ラーメン店、レンタカー店、雀荘、古書店など多くの店が4月以降閉店していることがわかった。多くの学生たちに愛された名物居酒屋「まんぷく」も11月に閉店した。同店の閉店はテレビの報道番組でも取り上げられたほどだ。

人がコロナ前よりまばらでどこか寂しげなさかえ通り(写真:筆者撮影)

一方で、経営環境の悪化をクラウドファンディングで乗り切ろうと、コロナ禍に立ち向かった店もある。

西早稲田にある学生向けの居酒屋は、例年、新入生歓迎コンパなどで売り上げが多い4月に、緊急事態宣言が出て、売上8割減という壊滅的な打撃を受けた。

そこで5月に「存続支援のお願い!」としてクラウドファンディングを実施したところ、目標額の1000万円に対し2049万円余が集まった。支援者はかつて同店を利用した早稲田のOB・OGを中心に2625人に達したという。高田馬場・早稲田の底力と言えるだろう。

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