「飲み会で話がうまい人」が実践していること 価値観が異なる相手には「親しみやすく、丁寧」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

私がおすすめしたいのは、「とりあえず共感」です。

相手と話が合わないと思ったら、とりあえずの「共感」を示すのです。ここでいう共感とは、相手の意見に賛同することではなく、相手の意見を受け止めたという、サインとしての共感です。

意見を戦わせるのが雑談の目的ではない

無理に相手の意見に賛同する必要もないですが、その場で反論する必要もありません。いろいろな環境で育った人が、いろいろな意見を持ったまま、一時のおしゃべりを楽しむ。それが雑談です。

意見が違った場合、相手の意見を尊重したうえで、自分の意見を添えることはあってもいいと思います。ただ、意見を戦わせるのが雑談の目的ではないと思うんです。

なので、まずは、「この人はこういう意見を持っているんだな」と冷静に受け取って、あとは「あなたの意見は理解しました」という共感を示せばいいのです。

『雑談が上手い人が話す前にやっていること』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

受け止めて、共感する。

ぜひ、覚えておいてください。

相手と反対の意見を持っているのに、受け止めるといっても、共感を示すのは難しいと思う人もいるかもしれません。ただ、多様な意見があるのは当たり前のことですし、 違う意見に対して感情だけで反発してしまうのはもったいないと思います。

今回紹介したことは、どれも高等テクニックではなく、簡単な心がけで誰でもできることです。話し下手の人でも、心がけさえあれば大丈夫です。

会話中に、ピンチだな、と思ったら、ぜひ思い出してみてください。

実践しているうちに、苦手意識もなくなりますよ。

ひきた よしあき コミュニケーション コンサルタント、大阪芸術大学放送学科客員教授

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Yoshiaki Hikita

早稲田大学法学部卒業。博報堂に入社後、クリエイティブディレクターとして数々のCMを手がける。行政、大手企業などのスピーチライターとしても活動。幅広い業種・世代間のギャップなどを分析し、コミュニケーション能力が高まる方法を伝授する。また、大阪芸術大学、明治大学、慶應MCCなどで教え、「はじめて『わかった!』と心の底から思えた講義」「一生ものの考える力が身につく」と支持を集める。教育WEB「Schoo」では毎回事前予約が約20,000人集まるほどの人気ぶり。著書に『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』(大和出版)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事