小学生に暗記ばかりさせる親がもったいない理由 児童期の子どもに本当に必要なサポートとは

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あなたもきっとお子さんに立て続けに「なぜ?」「どうして?」と質問されて、タジタジになったことがありますよね。実はこのとき、子どもの「なぜ?」を大切にして、子どもが自分で考えられるように大人が手伝ってあげると、子どもは学びが大好きになります。

児童期は「自分で考えたい!」という意欲が高まる

なぜなら、モンテッソーリいわく、児童期の子どもの願いは「自分で考えられるように、手伝ってね!」というものだからです。自分の身体をまだ思い通りに動かせない乳幼児期の願いは、「自分でするのを、手伝ってね!」というものでした。

けれど、発達の第2段階に入り、思い通りに体を動かせるようになった児童期の子どもは、次に「自分で考える」ことを本能的に求めます。つまり児童期は「自分で考えたい」「学びたい」「世界のすべてを知りたい」という意欲が、ものすごく高まる時期なのです。

このことについて、モンテッソーリは次のように言っています。

「知識は学びたいという意欲があるところで与えられるのが最善です。6~12歳の子どもの脳と心は、蒔いたすべての種を芽吹かせることができるくらい豊かな土壌です。そして、この時期の子どもたちは、社会や文化の中で芽吹くであろう学びの種を、受け取る準備が出来ています」(『人間の可能性を伸ばすために 実りの年 6歳〜12歳』マリア・モンテッソーリ著/田中正浩 訳/青土社)

子どもに「学びの種」を蒔くのに最適な時期、それが児童期です!

話をまとめましょう。幼児期の子どもはその時期の子どもだけが持つ「吸収する心」の作用で、名前を丸暗記することが大得意でした。幼稚園くらいの子が、すべての国名と国旗をセットで覚えていたり、鉄道の路線図に記された駅名を丸暗記できたりするのには、この時期ならではの知性の特徴が強く関係しています。

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