小学生に暗記ばかりさせる親がもったいない理由 児童期の子どもに本当に必要なサポートとは
一方の児童期の子どもは、「なぜ」「どうして」といった因果関係に興味を持ち、その答えを「自分で考えたい!」という強烈な意欲を持っています。ですから、児童期の子どもをサポートする大人は、「なぜ」「どうして」を刺激するような「興味の種」を蒔いてあげるとよいのです。子どもが「何それ⁉ 知りたい!」と思わず前のめりになるような、ワクワクする事実や謎をどんどん伝えてあげる。児童期の「自己成長力」は、そうすることで刺激され高まっていきます。
児童期の子どもを持つママやパパの中には、つい幼児期のときの感覚で、暗記ばかりをさせたくなってしまう方もいるかもしれませんが、モンテッソーリが提唱した子どもの発達について知ると、それがいかにもったいないことか、おわかりいただけるのではないでしょうか。
大事なのは、大人が世界に興味を持ち、ワクワクを伝えること
子どもに「興味の種」を蒔くには、まずは大人があらゆることに興味を持つことが重要です。身近な大人が「世の中には、こんなに面白いことがあるんだ!」とワクワクしていると、そのワクワクが子どもに伝染して、「面白そう! 自分も知りたい!」と好奇心に火がつくことがあります。それがきっかけで、子どもの意欲が高まることはきっとあるでしょう。
大人が興味を持つ内容は、どんなことでもかまいません。山登りが好きな人なら気になる山について調べるでもいいし、大河ドラマが好きなら登場人物や時代背景について調べてもいいと思います。
お散歩中に目に付いた草花や虫を調べるのもステキです。そうして学んだ中で、自分が「何これ、面白い!」「え、こんなこと知らなかった!」とワクワクしたことを、ぜひお子さんにシェアしてあげてください。
因果関係を強く知りたがる児童期の子どもに、大人が「興味の種」をたくさんプレゼントしてあげられれば、蒔いた種のうちのいくつかが、やがて発芽するかもしれません。それが子どもの「自分で学びたい!」という意欲につながるのです。
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