小学生に暗記ばかりさせる親がもったいない理由 児童期の子どもに本当に必要なサポートとは

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実は、教育において、「乳幼児期(0~6歳)」の子どもと、小学生である「児童期(6~12歳)」の子どもが必要とするサポートは、かなり違います。なぜなら成長することで、子どもが獲得したいものに大きな違いが出てくるからです。

大人がこの違いを知ると、児童期の子どもにとって、本当に必要なサポートができるようになります。そして、適切なサポートを得た子どもたちは、自らの興味に従って、ワクワクしながら、自分で学び始めるようになります。つまり、学ぶのが好きになるのです。

ちなみに、児童期と幼児期の子どもが獲得したいものの違いが如実に現れるのが、子どもがする「質問」です。幼児期の子どもは「何」を知りたがりますが、児童期の子どもは「なぜ」を知りたがるようになります。

例えば、幼児の頃の質問というのは「この丸くて赤いものは何?」「あのお空を飛んでいるものは何?」という具合に、ものの名前を知りたがることが多いものです。これが児童になると「なぜ夜は暗くなるの?」「なぜ冬になると雨が雪になるの?」とものごとの因果関係を問うように変化します。

「抽象化」や「想像力」する力が育つ児童期

変化する理由のひとつは、児童期になると「想像力や、抽象化する力が育つ」からです。抽象化とは、複数のものごとに共通する本質を抜き出すこと。

例えば幼児は、大人に教えられた通り「アヒル」「鳥さん」と名前を覚えるだけですが、児童期に入って抽象化する力が育つと、「クチバシがあって、羽があるから……アヒルは犬でも猫でもなく“鳥”なんだ!」と考えられるようになります。これまでの経験から、鳥の共通点である本質を抜き出せるようになるのです。

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