チョコレート大国スイスの正体
多くの人から、スイスで生産されているのは高級チョコレートだけ、そのほかにはせいぜい、超高級腕時計(新興財閥の創業者か、銀行家か、スポーツのスター選手くらいしか買えない腕時計)があるだけだと思われている。ものをほとんど作らず、もっぱらサービス業で生きている国というのが、世界に広まっているスイスのイメージだ。
これは悪くいえば、スイスは第三世界の独裁者から預かったブラックマネーを秘密の口座で管理し、鳩時計とカウベルのような安っぽい土産物(最近はきっとそれもすべて中国製だろう)をお人好しの米国人や日本人の観光客に売ることで生計を立てている国ということになる。
よくいえば(こちらのほうがいわれることが多いが)、製造業ではなく金融や高級志向の観光といったサービス業で繁栄するスイスは、脱工業化経済のお手本ということになる。



















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