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高市政権がやっているのは「物価高促進政策」だ/政治は巨額のばらまきを自らの既得権と誤解しているのか

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高市早苗首相
(写真:Akio Kon/Bloomberg)

高市早苗政権が誕生して2カ月足らず。憲政史上初の女性首相とあってか、政権支持率は著しく高い。ただ政策面では内政、外交の双方で波風が高まってきた。

日本経済の環境はアベノミクスの時代と比べ大きく変化した

8人の経済学者が輪番でお届けする『週刊東洋経済』の看板コラム。【水曜日更新】

外交面では、台湾有事をめぐる発言が中国との間で大きな波紋を呼んでいる。一方、内政面では財政・金融政策が関心の的だ。

首相就任以前から高市氏の経済政策を不安視する向きは識者の間で多かった。周知のように同氏は、金融緩和と財政出動を重視し、自身が尊敬する故安倍晋三元首相の路線を継承している。

しかし、日本経済の環境はアベノミクスの時代と比べ大きく変化した。当時はデフレが続き、過度の円高が産業界の悩みだった。しかし今や状況は反転し、物価高と円安が最大の課題となっている。

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