元引きこもりが「マッチョ×介護」で業界を変える 詐欺に遭い、借金400万円から起業の逆転人生

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23歳で起業したが、背負った借金のため苦難のスタートとなった。

「自己破産はしていませんでしたが、金融機関のブラックリストに載っていたので、銀行の融資どころかリースの審査が通らずコピー機も借りられませんでした。『もう死のうか』と考えたことがあったので、いったん自分は死んだと思って必死でやってきました」

地域の事業所として最後発だったため、他の事業者が手に負えないと匙を投げたクレームの多い利用者を受け入れ、真摯に取り組むことで地域の信頼を獲得していった。

「29歳で年収が1000万円を超えるようになり、借金を完済することができました。現在は経営幹部や職員にもしっかりとお給料を支払うことができています」

(写真:ビジョナリー提供)

”介護は稼げない”は嘘

介護士は低収入というイメージが広がっているが、丹羽氏は「介護は稼げないというのは嘘。ビジネスモデルを理解していない介護事業所が多いだけです」と指摘する。

「法律によって介護職員1人当たりの利用者数が決まっているので、単価の上限はあります。そのため利益を増やすには多店舗展開しかありません。しかし、多くの介護事業者はそれを避けています。多店舗展開しないことを地域密着だと勘違いしているのかもしれません。それではいつまで経っても給与を増やすことはできません。

また、人が集まらないからと求人広告に費用を使い過ぎたり、不必要なほど教育費をかけたり、間違ったところにお金を使っていることも多いです。

無駄な経費はかけず、採用基準を高めてほどほどに適正のある人を集め、多店舗展開で利益を増やしてスタッフに還元する。これが給与を増やすセオリーです」

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