名門校教師が勧める「頭がよくなる国語の本3冊」 苦手が克服できるメソッドが書かれている

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「『耳なし芳一』は、悪霊から身を守るために体の隅々まで呪文を入れたいれずみを書いたが、我々を取り巻く環境の全ては、今、ぎっしりと言葉で埋め尽くされている。」

この文章では、『耳なし芳一』の話は比喩表現であり、本来伝えたい『我々を取り巻く環境』の話をわかりやすくするために書かれています。

『柳生好之の現代文クロスレクチャー 読解編 (シグマベスト)』(文英堂)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

このときに必要なのは、「比喩表現との共通点を意識すること」だとこの本では語られています。

「りんごのように赤い頬」と言ったら、「りんご」と「頬」が、両方とも共通して「赤い」ということを表現していますよね。この文でも、「耳なし芳一」と「我々を取り巻く環境」の共通点として、「いろんな文字で埋め尽くされている」ということを伝えようとしています。

このように、比喩が使われている際には「共通点」が大事だということをこの本では丁寧に教えてくれています。なかなかここまで、「こういう文は、こうやって読解すればいい」ということについて丁寧に読解法を語ってくれている本は珍しいです。国語が苦手な人は、この本を読んで、読解の方法を整理・理解してみてもいいのではないでしょうか?

東大生1000人超にノートの使い方を取材

『「思考」が整う 東大ノート。』(ダイヤモンド社)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

3 「思考」が整う 東大ノート。

最後は、「「思考」が整う 東大ノート。」です。言うまでもなく、ノートの取り方によって頭はよくなっていきます。ただ無秩序に聞こえてきた単語をメモするのか、きちんと整理して書くのかによって、いろんな学力・特に国語力が大きく向上していきます。

「東大ノート。」は、東大生1000人以上がどんなノートを取っているのかについて取材した結果作られた書籍なのだそうですが、看板に偽りなく、自分がかつて教えた、東大に合格した生徒が実際にやっていたことも多く載っていました。

その中でも、「このノートの取り方は、確かに東大に合格する生徒はやっているし、国語力が伸びるよな」と私が感じたのは、「コピーアンドペーストをしない」というものでした。

例えば普通、メモやノートを書くときには、人が言ったことをそのまま書いたり、黒板に書いてあるものをそのまま書き写す場合がほとんどでしょう。

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