名門校教師が勧める「頭がよくなる国語の本3冊」 苦手が克服できるメソッドが書かれている

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「む」は、「まだ未確定なことを表明するときに使う」助動詞なのだそうです。「決まっているわけではないけれど、こうなるんじゃないかな」というのが、「む」の根本的な意味だと説明されています。


例えば、「明日はきっと雨が降るだろうな」というのは「推量」ですよね。同じように、「明日はここに行こうかな」という、自分の今後の行動に関しては「意志」です。「明日雨が降るとしたら、きっとここに行けないだろう」という未来についての話だと「仮定」になります。

婉曲は「〜のような」という訳し方になるのですが、「大人になっていくような様子を見たい」のように、これも未来や、それ以外の物事の「未確定」の話をしていますよね。

「適当・勧誘」はどうでしょう?「こういうのがいいんじゃない?」というような「適当・勧誘」というのは、「別に『そうしなければならない』というようなことではないけれど、運動したほうがいいんじゃない?」といった意味が込められています。これは、まだ実現していないことを話題にしているため、未確定のことを表す「む」になるのです。

受験から離れて古文を楽しむ

受験で問題を解くときは、「推量・意志・適当・勧誘・婉曲・仮定」という6つの意味を覚えて、使い分けをしなければなりません。

でも、いったんそこから離れて「古文を楽しもう」と思ったときに、こうした根本的な意味を理解することで面白く感じられます。受験のときはつらかったものが、受験を離れて読んでみると面白いこともあるんですよね。

本書は、受験勉強の面ではもちろんプラスになりますが、受験が終わった後に読んでも、『楽しい』と感じてもらえると思います。みなさんぜひ読んでみてください。

2 柳生好之の現代文クロスレクチャー 読解編 (シグマベスト)

次は、「柳生好之の現代文クロスレクチャー 読解編」です。この本では、「どのように文章を読解すればいいのか」ということが、1つひとつ丁寧に書いてあります。

例えば、「比喩表現が出てきたらこんなふうに読みましょう」と書いてあるページでは、こんなことが書かれています。

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