家康が関ヶ原で勝利しても大きな苦悩抱えた事情 権力を持つ一方で、家康が気を遣ったある男

✎ 1〜 ✎ 47 ✎ 48 ✎ 49 ✎ 最新
拡大
縮小
どうする家康 大河ドラマ
東京 皇居のライトアップ巽櫓の夜景(写真: dual180 / PIXTA)
NHK大河ドラマ「どうする家康」の放送で注目を集める「徳川家康」。長きにわたる戦乱の世に終止符を打って江戸幕府を開いた家康が、いかにして「天下人」までのぼりつめたのか。また、どのようにして盤石な政治体制を築いたのか。家康を取り巻く重要人物たちとの関係性をひもときながら「人間・徳川家康」に迫る連載『なぜ天下人になれた?「人間・徳川家康」の実像』(毎週日曜日配信)の第48回は、関ヶ原の戦い後に家康を悩ませたある事情について解説する。
著者フォローをすると、連載の新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます。

正月も気が休まらない大名たち

早いもので今年も残りわずか。なんとか仕事納めまでにやるべきことを終わらせて、年末年始くらいゆったり過ごしたいものである。

だが、戦国大名はそうはいなかった。ましてや、関ヶ原の戦いが終わって最初の正月となれば、今後を見据えて大名たちは、有力者のもとに挨拶に行かなければならない。

慶長6(1601)年1月1日。関ヶ原の戦いが慶長5(1600)年9月15日だから、それから4カ月も経っていないうちに迎えた新年である。

もし、現代人がタイムスリップして大名の立場になれば、徳川家康のもとに馳せ参じることだろう。だが、当時の大名たちは違った。真っ先に豊臣秀頼のもとに挨拶にうかがっており、家康が諸大名から挨拶を受けたのは、1月15日のことだった。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT