地味な路線だった「JR奈良線」、利用者の急増なぜ 沿線自治体も費用負担して複線化など輸送改善

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宇治川を跨ぐ橋を行く221系。単線橋梁だったが今回、複線化された区間である(筆者撮影)

東海道新幹線京都駅の中央乗換口を出て、すぐ隣のエスカレーターを降りると、JR西日本の奈良線ホームである。主力のクロスシート車221系とともに、関東では姿を消しつつある国鉄型205系も出発を待っている。

JR奈良線は木津―京都間の通勤路線で、「みやこ路快速」が京都駅と奈良駅を44分で結ぶ。近年、利用が特に伸びた路線である。2019年度の輸送密度は2万9752人で、1987年度比で2.8倍となった。

沿線には東福寺、伏見稲荷、宇治、奈良と有名観光地が点在しており、観光シーズンになると、国内外の観光客で電車はすし詰めになる。

2023年3月に複線化第2期事業が竣工して1年。関西でも影の薄い存在だったJR奈良線は、どのように変貌しているのだろうか。

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ローカル線扱いだったが設備改良で本数増へ

京都・宇治市内のJR奈良線東福寺―新田間の各駅の乗車客数は2019年度に1日あたり5万1595人で、1990年度1万4438人の3.5倍に増えた。城陽市にある3駅の乗車客数も同時期に1.6倍である。

急激な利用増の背景には、JR西日本と沿線自治体が、複線化や駅新設などの輸送改善を推進してきたことが大きい。

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