「サイゼが潰れたら喜ばしい」創業者が語る真意 「世の中が良くなることは、すべて最高だ」
サイゼリヤが潰れる=サイゼリヤより、「安くておいしい」料理を提供する企業が出てきたということ。「競合他社に負けそう」という思いは、お客様のことを一切考えていない、自分中心な考え方である。世の中が良くなるのであれば、自分が選ばれなくてもいい。この「人のため」精神を持って突き進んでいくと、目標はおのずと達成する。なぜならば、見えない力があなたを守り、加勢してくれるからだと著者は語る――。
※本稿は、正垣泰彦『サイゼリヤの法則 なぜ「自分中心」をやめると、ビジネスも人生もうまくいくのか?』の一部を再編集したものです。
サイゼリヤがつぶれたら、それは喜ばしいこと
私は「サイゼリヤなんてなくなってもいい」と思っています。倒産して、サイゼリヤという名前がこの世から消えても、私はかまいません。
形あるものは必ずなくなる。歴史から見ても明らかです。
もし将来サイゼリヤがなくなるとしたら、サイゼリヤよりも安くておいしい料理を出す企業が出てきたからでしょう。
それは「この豊かな食事を、日本の多くの人たちに楽しんでもらいたい」という私たちが叶えられなかった夢を、ロマンを、別の企業が叶えてくれたということ。
お客様の目線で考えてみてください。おいしく豊かな外食の体験を享受できるなら、どこの企業のおかげでもいいはずです。
安くておいしい料理が食べられることは、このうえない幸せですから、世の中は確実に良くなっています。それは、この社会全体という視点で見れば、間違いなく「良いこと」です。
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