南海高野線の堺東駅、地元民だけが知る「別の顔」 大阪第2の都市の玄関、4つの出口の異なる表情

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南海高野線 堺東駅
南海電気鉄道高野線の堺東駅は堺市役所が近い西出口が表玄関。ほかに3つの改札口がありそれぞれ表情が異なる(記者撮影)

大阪府の堺市は80万人超の人口を抱え、大阪市に次ぐ府内第2の政令指定都市だ。大阪市内からは南海電気鉄道の南海本線と高野線、JR阪和線、阪堺電車と大阪メトロ御堂筋線が延びている。

南海本線には堺駅、JR阪和線には堺市駅というそれぞれ街の玄関口らしい名称の駅があるが、実際に堺市の代表駅と位置づけられるのが、南海高野線の堺東駅だ。

堺市の玄関口「ガシ」

堺は歴史の町でもある。大山古墳(仁徳天皇陵古墳)をはじめとする百舌鳥古墳群は2019年に世界遺産に登録された。中世には環濠に囲まれた商人による自治都市として繁栄。本能寺の変で織田信長が明智光秀に討たれた際、堺見物をしていた徳川家康が伊賀越えを経て命からがら領国へ逃げ帰ったエピソードも有名だ。現在も千利休屋敷跡などが残っている。

堺東は堺市役所の最寄り駅。高島屋が入る駅舎と一体の「南海堺東ビル」は1964年10月の竣工で、2024年に60周年の還暦を迎える。その駅ビルを出ると、昔ながらの商店街。堺東は地元では「ガシ」と呼ばれる。

【写真】かつての堺東駅の駅舎やホーム、駅前。そして現在の堺東駅の様子。昔と今でどのように変わったのか?(60枚)
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