近鉄奈良線「ターミナルの隣」新大宮駅の成長余地 ホテルなど新施設が続々誕生「副都心」の玄関口
近畿日本鉄道の新大宮駅は奈良線の終点、近鉄奈良駅の1つ手前にある。
奈良線の電車は、大阪と奈良の中心部を生駒経由で結ぶ。正確な線区としては布施から東側が奈良線だが、その西側で大阪線の一部と難波線、さらに阪神なんば線に直通しており、西は阪神の神戸三宮から東は近鉄奈良まで1本の電車で行くことができる。
大和西大寺と近鉄奈良の間
大阪方面から奈良へ行く場合、南北に走る橿原線・京都線と交差する大和西大寺駅を出ると、左手に近鉄百貨店やイオンスタイルが入るショッピングモール「ならファミリー」を望み、広大な平城宮跡歴史公園を横切ることになる。観光客であれば、大極殿や朱雀門などの復原された建物を眺めながら、古都奈良の非日常感に一気に引き込まれることになるだろう。
と思いきや、今度は右手に商業施設「ミ・ナーラ」が見えて車窓は再び市街地に。少々現実世界に戻されたところで停車するのが新大宮駅。この先はトンネル区間に入って最終目的地、地下の近鉄奈良駅に到着する。
新大宮駅には、阪神なんば線直通の快速急行や京都市営地下鉄烏丸線直通の急行など、特急列車以外の種別がすべて停車する。乗降人員は2万5433人(2023年11月7日調査)。大和西大寺と近鉄奈良というメジャーな駅に挟まれ、奈良公園周辺の有名スポットを目指す外国人観光客たちにも無縁そうな目立たない駅だが、なかなかの実力を備えた存在なのかもしれない。
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